はじめに
やった!AWS SAA(AWSソリューションアーキテクトアソシエイト)とったど〜!#AWS認定 pic.twitter.com/75w1K381y4
— しまぶ (@shimabox) December 6, 2021
というわけで、AWSソリューションアーキテクト-アソシエイト(SAA-C02)に無事合格することが出来ました。
興奮冷めやまぬうちに合格体験記として、使った教材, 勉強方法, 勉強時間などを残しておこうと思います。
この手のものはググれば大量に見つかりますが、この記事が誰かのお役に立てれば幸いです。
自分のスペック
とりあえず自分のスペックです。
- アラフォーのおっさん
- 小学生の子供が二人いる
- 主にバックエンドを担当(ペチパーだよ)
- AWSに関しては、
- 数年前にEC2を立てて、
Rekognition
とDynamoDB
は触ったことがある - 最近、
ECR Public
を触った - 【AWS】GitHub ActionsでECR publicにimageをpushしてSlack通知をする – Shimabox Blog
- 数年前にEC2を立てて、
- ぐらいなので、AWSに関するインフラ周りで会話するときに適当な相づちが出来る程度
- 応用情報はかろうじて持っている
- エンジニア歴は14年目
- なので、AWSのことは知らなくても基本的な部分の文脈は理解できる。つもり。
という感じで、エンジニア歴は長いけどAWSに関しては中途半端なスペックです。
なぜ受けようと思ったのか
上のスペックにある通り、AWSに関するインフラ周りで会話するときに適当な相づちが出来る程度の知識しか持っていないことが、ここ最近ヤバいなと思ったからです。
これまでのエンジニア人生において、バックエンドはバックエンド、フロントはフロント、インフラはインフラみたいな、なんだろ地味な縦割り社会?な世界で生きていて、インフラ周りはインフラチームに任せてしまうことが多々ありました。
だけど振り返ってみると、昔はフロント(js, view)もバックエンド(phpなど)もインフラの設定も全部やっていたような気がするんですよね。それが、いつのまにか分業制になっていて、、。
でも、最近はけっこうバックエンドでインフラ(クラウド)も考えるみたいなケースが増えてきたと思うんです。そしてバックエンドも多分、APIに徹するときが来ると思うし(もう来てるのかな)、なので分業制からまたフルスタックに近いエンジニアが求められるのかなと思っています。振り子、輪廻、回帰。
そうなってくるとバックエンドだけ出来ても自分は生きていけないのではないかと最近激しく感じるようになってきました。
そこで、まずはAWSにおいて最低限の知識を得なければと思い今回の受験を思い立った次第です。
一番大事なこと
まず、受験日を決めて予約しちゃいましょう。受験日を決めて覚悟も決めよう!
締切がないと人間というものは何もやらない生き物なのです(自分だけでしょうか?)。
自分は、ピアソンVUEで予約しました。クレカとAmazonのアカウントがあれば予約可能だと思います。
※ 受験日の変更は可能なので、とりあえず予約するのがいいです!
資格試験で一番大事なことは試験のレベルに関係なく、まず覚悟を決めることです。
使った教材
前置きが長くなってしまいましたが、使った教材を書いていきます。
1. AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト 改訂第2版
Amazon.co.jp: AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト 改訂第2版 : NRIネットコム株式会社, 佐々木 拓郎, 林 晋一郎, 金澤 圭: 本
この本は、まず基礎的な知識を得るために活用しました。
ざっくりとSAAで出る範囲の各AWSサービスの知識を頭に叩き込むのにいいと思います。
ただ、書かれている内容はいいのですが、付随する問題がちょっと簡単すぎる?と思ったので、これだけで合格するのは難しいのかなと個人的には思いました。
2. AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト問題集
この本は最初に軽く各AWSサービスの説明があり、後はひたすら問題を解いて知識を定着させるスタイルになっています。
付随する問題も先に述べたAWS認定資格試験テキストよりも難易度があり、けっこう役に立ったと思っています。
この本に書かれている内容をきちんと読み込んで理解できれば合格も可能なんじゃないかなと。(自分の場合、これだけで合格できるかは自信ないですが。。)
3. 【SAA-C02版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問) | Udemy
【SAA-C02版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問) | Udemy
これ、ググると必ずと言っていいほどみんながやっているUdemyの講座です。
なんか知らないけど、昔に買っていたようで(これよくあるやつ。積んUdemyってやつ。)、上のテキスト2冊が終わった後にとりあえず6回やりきりました。
感想としては、こんなのホンマに出るんかいなってエセ関西弁で突っ込んじゃうほど重箱の隅をつつくような問題が多かったように思います。(本番は上手く言えないですけど、これより質のいい問題が出ます)
いちおう、間違えたところはその時きちんとメモしましたが、その後読み直しなどはしませんでした。
でもまぁなんだろ、知識を深めるという意味では受講してもいいのではないでしょうか。
※ 受講するときは必ず1,200円くらいのときに買ったほうがいいです
4. 試験問題サンプル
これはやりましょう。なんてったってタダです。しかも地味にムズい。本番もこれと同等のレベル感だと思います。10問しかないけど、やる価値あります。
5. 無料模擬試験
こちらのクラスメソッドさんの記事を頼りに、AWS Certified Solutions Architect - Associate Official Practice Question Set (SAA - Japanese)
を受けましょう。
なんてったってタダです。しかも地味にムズい。本番もこれと同等のレベル感だと思います。20問しかないけど、やる価値あります。
※ 自分は何回かやっている(同じ問題です)ので、回答の平均時間が短くなっているだけです
勉強方法/時間
ではでは、上の教材をどのように/どれくらいやっていったのかを書いていきます。
まずざっくりと書くと、
- テキストを読み込む
- アソシエイト模擬試験問題集 Udemyをやる
- AWSの無料模擬試験を解く
- 復習
の順番でやっていきました。
期間は約1ヶ月
で、時間は約49h
かかりました。
1. テキストを読み込む (25h)
AWS認定資格試験テキストを読む (14h)
まず、AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト 改訂第2版 を最初に読み込みました。
ここは要チェックやでという部分とか間違えた問題には付箋を貼っておきます。(これは後で活きます)
自分は古い人間なので、読みながらメモをノートに取っていくスタイルです。
小学生レベルの字でもいいのです。
巻末にあった、模擬試験の結果は以下の通りでした。
45問中、30問正解(30/45) 約66%の正答率。かかった時間は、約30分。
冒頭でこのテキストについてくる問題は簡単と言っていた割に、最初はこのレベルでした。最初は出来ていなくても問題ない(はず)です。
なお、全体の勉強時間は 14h ほど時間がかかりました。
まとめ
教材 | 勉強時間 | 巻末模擬試験の結果 | 巻末模擬試験の正答率 | 巻末模擬試験にかけた時間 |
---|---|---|---|---|
AWS認定資格試験テキスト | 14h | 45問中、30問正解(30/45) | 約66% | 30分 |
AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト問題集 (11h)
次に、AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト問題集 を読み込みました。
ここでも要チェック部分/間違えた問題には付箋を貼り、メモをノートに取っていきました。
この本は最初に書いたとおり、まずサクッと座学があって、その後はひたすら問題を解いていくパターンになります。
地味にムズい、いい問題が多かったように思います。間違えたところはきちんとメモを取りながら理解するように心がけました。
巻末にあった、模擬試験の結果は以下の通りでした。
65問中、49問正解(49/65) 約75%の正答率。かかった時間は、約76分。
なお、全体の勉強時間は 11h ほど時間がかかりました。
まとめ
教材 | 勉強時間 | 巻末模擬試験の結果 | 巻末模擬試験の正答率 | 巻末模擬試験にかけた時間 |
---|---|---|---|---|
アソシエイト問題集 | 11h | 65問中、49問正解(49/65) | 約75% | 76分 |
自分の勉強スタイル
ちょっとここで自分の勉強スタイルを書くと、自分が資格の勉強をするときは
- 簡単なレベルのものを1冊
- ちょっと難しそうなものを1冊
のようにレベルの違うものを2冊買って、簡単なものでざっくりと知識を得て、難しいもので知識を繋げるというか深める、みたいにやっていくようにしています。
今回でいうと先にAWS認定資格試験テキストをやって、AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト問題集をやっていったということになります。
あと、家では全く勉強できないので土日は図書館(チャリで30分かかる)に入り浸って勉強するようにしています。
2. アソシエイト模擬試験問題集 Udemyをやる (12.5h)
座学も終わったので、Udemyの模擬試験問題集を1回ずつやりました。
こんなの試験で出ないやろう〜出たらAmazon疑うわ〜、という問題も所々ありましたが、ここでも間違えたところはきちんとメモを取るようにはしました。(いちおうね)
全体の勉強時間は 12.5h ほど時間がかかりました。
まとめ
コース名 | 結果 | 正答率 | 問題を解いた時間 | メモ時間 |
---|---|---|---|---|
基本問題の模擬試験① | 65問中、46問正解(46/65) | 約70% | 60分 | 60分 |
高難易度の模擬試験② | 65問中、30問正解(30/65) | 約46% | 60分 | 60分 |
高難易度の模擬試験③ | 65問中、35問正解(35/65) | 約53% | 60分 | 60分 |
高難易度の模擬試験④ | 65問中、33問正解(33/65) | 約50% | 60分 | 60分 |
高難易度の模擬試験⑤ | 65問中、29問正解(29/65) | 約44% | 60分 | 90分 |
高難易度の模擬試験⑥ | 65問中、33問正解(33/65) | 約50% | 60分 | 60分 |
振り返ってみると、けっこうヤバいっすね。。
でもまぁポジティブに考えると、これでも合格できるってことです!ポジティブ大事!
3. AWSの無料模擬試験を解く (1.5h)
Udemyをやり終えたところで、AWS公式の無料模擬試験を解きました。
これで出てくる問題はさすが公式だけあって、程よい難易度のいい問題だったと思います。
本番もこれ同等レベルの問題だったと思いますので、これはやったほうがいいです。はい。
- AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト AWS Certified Solutions Architect – Associate (SAA-C02) 試験問題サンプル
- AWS認定10資格について模擬試験が無料/解説付きで公式からリリースされたので受けてみた | DevelopersIO
- AWS Certified Solutions Architect – Associate Official Practice Question Set (SAA – Japanese)
この2つをやるのに、 1.5h ほど時間がかかりました。
まとめ
模擬試験 | 結果 | 正答率 | 問題を解いた時間 | メモ時間 |
---|---|---|---|---|
Associate (SAA-C02) 試験問題サンプル | 10問中、4問正解(4/10) | 約40% | 15分 | 15分 |
Associate Official Practice Question Set | 20問中、13問正解(13/20) | 約65% | 20分 | 40分 |
これもヤバくね??でもまぁポジティブ大事!
4. 復習 (10h)
最後に復習です。
AWS認定資格試験テキスト、AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト問題集をザァーっと読み直していきます。
付箋の貼ってあった場所は念入りに読み返して、もうOKになったら付箋を剥がします。
巻末の試験も解き直します。
教材 | 勉強時間 | 巻末模擬試験の結果 | 巻末模擬試験の正答率 | 巻末模擬試験にかけた時間 |
---|---|---|---|---|
AWS認定資格試験テキスト | 14h | 45問中、41問正解(41/45) | 約91% | 60分 |
アソシエイト問題集 | 11h | 65問中、59問正解(59/65) | 約90% | 60分 |
自分はこんな感じになりました。
最初に受けてから2〜3週間くらい空けていると、けっこう問題を忘れているので時間はそれなりにかかります。
※ 覚えていると意味は無いと思うので、最初に受けてから2〜3週間くらい空けられるといいのではないかと思います
AWSの無料模擬試験も満点が取れるまでやり直しました。
Udemyはやっていません。
だいたい、10h ほど時間がかかりました。
注意点
後述しますが、本番では全部が本当に絶妙な難易度の問題が出てきて、意外に時間がかかりました。
問題文が長いのも多いし、2択に絞らざるを得ない問題も多かったというか、、マジで自分はムズかったです。
なので、勉強中にやる模擬試験の問題は、本番のつもりで解いていったほうがいいかなと思います。
例えばUdemyの問題とかやるなら満点を取る意識でやったほうがいいです。
上にもある通り自分は勉強中の模擬試験は大体60分前後で解いていたのですが、本番は残り10分くらいまで解き終わりませんでした。
なので後半はかなり、ひぃーひぃー言っていたのを覚えています。
当日
試験は朝イチ(10:00開始)のものを選択していたので、朝普通に起きて受験に挑みました。
(受験前にマスクの裏に何か書かれていないかまで確認されたのはちょっとビックリ。時代やね〜。)
これまでにも述べていますが、本番の問題は絶妙な難易度というか自分にはかなり難しく感じました。
サービスで何が出来るのかを分かっているのは当然で、このユースケースだったらどうするべきか。
そういった質の問題が出るので、2択まで絞れるけど、くぅ〜、これどっちや、どうする、どうするオレ、みたいな状態が繰り返され、かなり時間を消耗しました。
その結果、全部の問題を解き終わったのがタイムリミット10分前くらいで、その後の見直しは完全には終わりませんでした。このときはマジで落ちたと思いました。はい。
試験のタイムアップになると謎のアンケートが始まったので、あれ、これマジで落ちた?と思ったのですが、アンケート終了後に試験結果が表示され、合格という文字が表示されていたのでその場で小さくガッツポーズした次第です。
受験後もマスクの裏に何か書かれていないかまで確認されたのはちょっとビックリ。時代やね〜。
成績
トゥイッターにも上げましたが、こんな感じです。
※ #ポールモーリアジェネレーター で加工しています
720点で合格のところ、787点だったようです。
なんだろ、意外に可もなく不可もなくみたいな、、どっちかというとギリギリなのかな、でもまぁ、受かったからオッケーよ!
おわりに
AWSソリューションアーキテクト-アソシエイト(SAA-C02)は受けて良かったなと思います。
勉強中も今まで見たことのあるアーキテクト図が理解できるようになって、勉強しながらレベルアップを感じました。
なんだろ、応用情報もいちおう持っているけど、応用情報ってぶっちゃけ業務に何の関係があるの?って思いながら勉強していたもので、ギャップが激しかったですね。
こういう業務に直結するような資格であれば、勉強するのもやぶさかでないなと思いました。
もちろん、資格を取ることが目的ではないので、これからは座学だけでなく実際にAWSに積極的に触れていきたいなと思っています。